ANMELDEN「僕はウェルシェが好きだ!」
エーリックの魂の叫びが庭園に響き渡った。
「控え目に言っても大好きだ!」
「そんなはっきり告白されると照れてしまいますわ」
「いったい何をやっているんですか」
エーリックの熱烈アピールに、ウェルシェが赤らめた頬に両手を添えて恥ずかしがり、そんな二人をカミラが呆れた目で見ている。
ここはグロラッハ邸にある、二人がいつも語らう小さな白い四阿。放課後、エーリックは王城へ戻らず、そのままウェルシェと共に侯爵邸を訪れていた。
「でも、ウェルシェは僕を好きじゃないんだ!」
「何でそうなりますの!?」
「
嫌われたと絶望のエーリック、嫌ったと思われて驚愕のウェルシェ、何の茶番かと呆れ顔のカミラ。
「私がお慕いしておりますのはエーリック様だけですわ」
ウェルシェの言葉に嘘はない。もっとも、「エーリック様」の後に(の婚約で得られる特権)と副音声がカミラには聞こえたが。
「でも、みんなウェルシェはケヴィン先輩が好きだって言うし……ウェルシェは僕との婚約が本当は嫌だったのかなって」
「誓って私がケヴィン様をお慕いしている事実はございません!」
エーリックとケヴィンを比べるならば、王家からの利益を選ぶが腹黒令嬢。
利のない結婚はノーサンキューだ。
「でも、ケヴィン先輩は令嬢達に人気があるし……」
冗談ではない!
「僕、自信なくなってきたよ」
「私を信じてくださいませんの?」
ウェルシェは目をうるうる潤ませて訴えた。
「だけど、ウェルシェは僕にもったいないってみんな思ってるよね」
「他の誰がどう思おうと関係ありません。私はエーリック様が良いのです」
カミラには聞こえる――エーリック様の後に(との婚約に付随する特典)との副音声が。
「まあ、落ち着いてお茶でも召し上がってください」
だが、カミラは野暮な指摘はしない。小さな白い丸テーブルを挟んで座る
「ああ、ありがとう……変わった香りのお茶だね」
「これはウォルリント産ですの」
「薔薇の香りかな?」
「気に入っていただけまして?」
「うん、美味しいよ……それに、とてもホッとする」
鎮静効果のある薔薇の成分を含む茶を飲み、エーリックは幾分か落ち着きを取り戻した。
「ウォルリントとは初めて聞いたけど?」
お茶は貴族の嗜み。エーリックもそれなりに嗜んでいたが、カミラが用意した物はかなりマイナーであった。
「こちらは市場に出回っておりませんの。イーリヤ様の商会でのみ扱っている品ですのよ」
「イーリヤ嬢の?」
「私はイーリヤ様とは面識はございませんが、カミラがあちらの侍女と懇意にしていて融通してもらっているのですわ」
カミラはニルゲ公爵家のみならず様々な貴族家の家人達と繋がりを持っている。ウェルシェはカミラが構築した
「お陰様で珍しい商品をいち早く教えていただいたりしております」
エーリックのカップが空になると、カミラは二杯目を注ぎジャムの入った瓶を添えた。
「新しく淹れ直しても良いのですが、濃くなった二杯目に薔薇ジャムを少しばかり加えると違った味わいを楽しめます」
エーリックは言われた通り、小匙一杯のジャムを加えた。
「本当に素晴らしい茶葉だね。イーリヤ嬢が経営している商会は今や
エーリックは感嘆すると同時にオーウェンを思い浮かべて嘆きが漏れてしまう。
「彼女は容姿、能力、気品、性格……どれをとっても非の打ち所がない。それなのに他の令嬢を侍らせるなんて」
アイリスの戯言が原因でウェルシェとの婚約に危機を迎えているわけだから、エーリックが愚痴りたくなるのも無理はない。
「優秀過ぎるイーリヤ様に劣等感を抱いているのかもしれませんわ」
「まあ、それに関しては僕にも気持ちは分かるけど」
エーリックが自嘲気味に笑うのでウェルシェは小首を傾げた。
「エーリック様は私に劣等意識がおありなのですの?」
「だって、ウェルシェは優秀だし、学園の人気者じゃないか……それに比べて僕はウェルシェと並び立てるほど優れていないし」
「エーリック様……」
悔しそうに顔を歪ませ、エーリックがテーブルの上で拳を強く握り締めた。
「私は存じております」
エーリックの固く握った拳の上に、ウェルシェはそっと手を重ねた。
「エーリック様はいつも学園で頑張っておられます。ご自分を鍛える努力をなさっておられます」
「だけど、それでも僕は学業も魔術もウェルシェより劣っているんだよ?」
「それが何だと言うのです」
ウェルシェは思う。
自分より優れている者に劣等感を抱くのは構わない。だけどオーウェンのように優越感に浸りたいが為に他の女性へ逃避するのは間違っている。
「どうして私と比較なさいますの? エーリック様は入学してから徐々に成績を上げているではないですか」
それに比べてエーリックは一歩一歩先へ進もうとしているのだ。
「エーリック様は確実に成長なさっておられます。昨日より今日、今日より明日、努力している限り未来のエーリック様はもっと成長していきますわ」
「ウェルシェは僕なんかで良いの?」
エーリックの縋るような目にウェルシェはにこりと笑い返した。
「『なんか』ではありません。努力を重ね続ける事はとても難しいですわ。ですから、直向きに歩み続けるエーリック様を私は尊敬しておりますわ」
これに偽りはない。確かに能力が優れているに越した事はない。だが劣っていても愚直に進もうとする者をウェルシェは嫌わない。現在の己の能力に胡座をかく者よりずっと好ましいと思う。
「そんなエーリック様をどうして嫌いになりましょう」
「ウェルシェ」
「私は本当にエーリック様だけですわよ?」
オーウェンを含め、側近達を篭絡したアイリスの手口をカミラの情報源から既に掴んでいた。
婚約者との関係、剣、魔術、学問、家庭環境――理由はそれぞれ違う。だが、心が折れた隙につけ込み、耳触りの良い言葉で堕落させているらしい。
ケヴィンも優秀な兄と比較されて腐っていたところ、アイリスから「あなたにはあなたの優れた点がある」みたいなセリフで堕とされたそうな。
それを聞いてウェルシェが呆れたのは言うまでもない。
「ケヴィン様みたいに女生徒達と遊蕩三昧されるような方と一緒になどなりたくありませんわ」
「僕だってケヴィン先輩なんかにウェルシェを渡したくない!」
ウェルシェの焚き付けでエーリックはやっと意思を固めた。
「だけど、介入してきた兄上はどうしよう?」
と思ったらすぐに弱気になる彼の頼りなさにウェルシェは内心でため息を吐いた。
「陛下に直談判なさいませ」
「兄上達に『また権力を使った』って言われてしまうよ。僕は自分の力で君を守りたいんだ」
なに生っ白いこと言ってんだ!
だいたい、オーウェンが自分達の婚約に口を出すのも第一王子の地位を乱用したものではないか。それを棚上げするオーウェンにも呆れるが、真っ直ぐ過ぎるエーリックにもウェルシェはちょっと呆れた。
「エーリック様が無闇に王族の地位を乱用しないのは美徳ですが今回ばかりは事情が違いますわ」
使えるものは何でも使うのが腹黒令嬢流。
まあ、馬鹿正直にそんな事は言わないが。
「オーウェン殿下の横暴を阻止できるのは陛下だけですわ」
王家が取り決めた婚約をオーウェンの意見だけで覆される可能性は低いだろう。
「何も言わねばオーウェン殿下の意見が通ってしまうかもしれませんわ。きちんとご自分の意思を表明する事の何がいけませんの?」
しかし、ここで黙っているのは得策ではない。
「そうだね、確かにその通りだ。さっそく戻って父上に言上するよ!」
エーリックは愛する婚約者の説得に重い腰を上げたのだった。
――カシャン! オルメリアは手にした王笏の底部で床を打った。 もう、これ以上聞くことはないとの意思表示だ。「オーウェン、お前は多くの失態を犯しました」「わ、私に何の落ち度があるというのですか?」未だにオーウェンは自分達以外の者こそ間違いを犯しており、それを正そうとしただけだと思っている。だから、オルメリアの非難は心外そのものだった。「第一に、今回の婚約話は私が提案したものです。そこにエレオノーラやエーリックの意思は介在していません」「で、ですがケヴィンは……」「よってエーリックがグロラッハ嬢に圧力をかけたとの言い分は全て事実無根です」オーウェンはごにょごにょと言い繕おうとしたが、オルメリアはまったく取り合わない。「第二に、ケヴィン・セギュルの狼藉をお前が一方的に擁護した件。これに関してはウェルシェ・グロラッハより直接抗議を受けました」「そ、そんなはずは!?」「私が直に彼女から聞いたと申しているのです」ピシャリと断言されてオーウェンはグッと口を噤んだ。「また、ケヴィン・セギュルの王家への叛意とも取れる発言を擁護もしましたね。こちらも本人からだけではなく、多数の証言を得ています」「ケヴィンの発言は王族へではなくエーリックの暴虐への苦言であり諫言です!」「王族ではなくエーリックの、ですか……つまりお前はエーリックを王族とは認めないと?」オルメリアの声が絶対零度にも届きそうなほど冷え冷えとした。母の感情が消え去った声にオーウェンの背筋が凍った。「い、いえ、今のは言葉のあやで、決して私にそのような意図は……」
「黙るのはお前の方だ」国王ワイゼンは若くして戴冠した。その在位年数は十年以上にも及ぶ。若輩の身でその重責を負いながら大過なく国を治めてきた。その彼にとって経験の浅い息子の威圧など何の重みも持たない。「ち、父上!」現国王のプレッシャーにオーウェンはたじろいだ。「都合が悪くなれば怒鳴って黙らせようとするとは、なんと底が浅い……母は嘆かわしいですよ」それからもう1人。彼の母、王妃オルメリアもである。彼女は国王を助け、国体を守ってきた。彼女にとってオーウェンの怒声など、仔犬がキャンキャン喚いているのとなんら変わらない。「母上まで……」二人にぎろりと睨まれ、先程まで居丈高だったオーウェンは情け無いほど震え上がった。「この件に関し全てをオルメリアに一任する。オルメリアの言葉は我が言葉と心せよ」ワイゼンは手にしていた王笏をオルメリアに貸し与えた。この場の全権を任せるとの意思表示である。「今回の騒動はエーリックとウェルシェ・グロラッハの婚約だけが問題ではありません」王笏を手にしたオルメリアは前へと進み出て壇下のオーウェンに厳しい視線を向けた。「ゆえに関係者一同に集まってもらいました」既に事情を知っている者もいるようで、顔色を悪くしている。「まずは一番の問題であるケヴィン・セギュルですが……」オルメリアがちらりと視線を送った先にいたのはケヴィンの父セギュル侯爵。彼は有罪判決を受ける被告人の如く
「エーリック、そなたの言い分を訊ねたい」オルメリアの指名を受け、エーリックは居住まいを正して前に出た。「忌憚の無い発言をお許しいただけますでしょうか?」「許します。存分に意見を述べなさい」オルメリアは当然とばかり頷き発言を促した。「まず、グロラッハ嬢との婚約ですが――」エーリックは言質を取るとオーウェンの世迷い言を論破しにかかった。「私が母エレオノーラに懇請した事実はございません。この婚約は王妃殿下からの薦めであるのは周知の事実です」エーリックの言葉に国王、王妃だけではなく周囲の者達も頷く。「それに、グロラッハ嬢とはお見合いの場で初めて顔を合わせたのです。兄上が糾弾された横恋慕などありようはずがありません」「なるほど……」オルメリアの相槌にエーリックは内心でホッと安堵のため息を吐いた。このような論争ではもっと婉曲な表現をしなければならないのが貴族の世界。「次に王族に逆らえずグロラッハ嬢が婚約を承諾したとの話ですが――」だが、オーウェンが直接的に難詰してきた以上は、エーリックもそれに応じなければならないと判断したのだ。だから、はっきりとオーウェンを批判した。「それを言ってしまえば私は誰とも婚約できなくなってしまいます」「その通りですね」この場の誰もがエーリックの主張に頷いた。エーリックに支持が傾いている。オーウェンはジリジリと焦り始めた。「それにグロラッハ嬢は私との婚約を快諾してくれました」「だから、それはグロラッハ嬢が貴様に逆らえず&helli
第34話 その第一王子、本当に短絡的じゃないですか?「……と言うわけで、ケヴィンとウェルシェ嬢の仲を引き裂き、婚約を無理強いするのは王家の横暴と謗りを受けましょう」王座の前でオーウェンは意気揚々と弁舌を繰り広げた。――今こそ過ちを正す時!オーウェンは正義に燃えているのだ。二週間程前、彼は息巻いてエーリックの婚約を破談にするよう国王に直談判した。だが、予想に反して国王からけんもほろろに突っぱねられてしまった。アイリスから聞いた話によれば、ウェルシェはケヴィンを恋い慕っている。ならば、エーリックとの婚約は権力で強いられたに違いない。(なんと憐れな)あの触れれば消えてしまいそうな頼りなさげな美姫が、王家の威光に抗えず涙する様を思い浮かべ、オーウェンは騎士道精神を滾らせた。(父上は側妃エレオノーラを寵愛しているからな)横恋慕したエーリックが母親に頼み込んで国王を誑かしたに違いない。そんな|推測《もうそう》にオーウェンは憤慨した。そこに国王からの呼び出しがあり来てみれば、エーリックやセギュル侯爵など例の婚約の関係者が揃っていた。これは絶好の好機とオーウェンは喜色を浮かべた。(きっと母上が御正道へと正そうと動かれたに違いない)そう信じてオーウェンは皆の前で朗々と自説を披露し、エーリックを糾弾したのである。「今からでも遅くはありません。即刻この縁談を取り止めケヴィンとウェルシェ・グロラッハの婚約
「陛下も愛する側妃の子なら否なはないでしょう?」息子を切り捨てるのは母として苦渋の選択。だが、一国の国母として、それも止む無しなのだ。「ダメです!」ところが、エレオノーラが絶叫するように反論した。「それはいけません!」「どうしてかしら?」凄い剣幕で反対するエレオノーラに、オルメリアが小首を傾げて頬に人差し指を当てた。「最近はエーリックも頑張っているじゃない」「はい、殿下は気弱なところもありますが、己の足りない部分を補おうと日々研鑽されておられる奇特なお方です」ジャンヌも頷き同意を示した。「加えて伴侶となるウェルシェさんの器は王妃になるに不足はありません」「ふふふ、これでエーリックの立太子に何の問題もないわね」勝手に話しを進める二人に慌てたのがエレオノーラだった。「あります! あります! 大ありです!」エレオノーラはバンッとテーブルに手を突いて立ち上がった。「エーリックは王位を望んでいないもの!」「それは関係がないわ」オルメリアは頬杖を突いて王妃らしからぬ態度でエレオノーラを横目で見る。「エーリックとて王家の男児としての自覚くらいあるでしょう?」「それは……だけど……メリー様はご自分の子供が王位を継げなくても良いのですか?」「できればオーウェンには立派な王になって欲しいわ」「だったら!」食い下がるエレオノーラにオルメリアは
「私の最大の失敗はオーウェンの婚約者選びね」「どうして?」ため息を吐くオルメリアにエレオノーラは不思議そうに小首を傾げた。その仕草はとても三十路を越えているとは思えぬ愛らしさがある。「イーリヤさんはとても優秀で良い子だわ」「そうね、彼女は才気煥発で人格にも問題の無い素晴らしい令嬢ね」――イーリヤ・ニルゲ公爵家の血筋と品位、恤民と義心の溢れる人格。加えて独立した商会を切り盛りする才覚もある。能力、人格ともに将来の王妃として不足はない。そう判断したからこそオルメリアはオーウェンの婚約者にイーリヤを選んだのだ。「だけど、イーリヤは真っ直ぐ過ぎたのよ」「それはいけない事かしら?」エレオノーラの問いにオルメリアは首をゆっくりと振った。「本来ならいけなくはないわ。問題なのはオーウェンとの相性よ」「ええ、彼女は素直に自分の有り様を示しすぎました」オルメリアの言にジャンヌが追随した。。「きっと自尊心の強いオーウェンにはそれが耐えられなかったのね」だからアイリスの甘言に踊らされてしまった。「正直は美徳ですが、イーリヤさんはもう少し自分を隠す術を知るべきでした」「まだ十代半ばの彼女に己の才能を隠すなんてできっこないわ」ジャンヌの指摘は酷というものだとオルメリアは苦笑いを浮かべた。「ウェルシェが異常過ぎるのよ」才気あふれる若者が自らの能力を周囲に誇示するのはあたりまえである。本来、韜晦する術は歳と共に覚えるもの
「もちろん、エーリック様をお慕いしておりますわ」ウェルシェは自信満々で(のもたらしてくれる富)と副音声に入れた。嘘は言っていない。「ふふふ、今のは嘘くさぁい」「もう!」「ごめん、ごめん」プイッとウェルシェはむくれてそっぽを向く。キャロルが笑いながら謝罪すると、ウェルシェは横を向いたまま横目で彼女をチラッと見るとため息をついた。「キャロル、私
「ウェルシェは押しに弱そうなだからねぇ」キャロルの指摘にウェルシェはちょっと複雑な気分だった。擬態を解けば男共をあしらうのは訳ない。(だけど、今の私のイメージでは強く出られないしなぁ)エーリックの好みを演出する為のイメージ作りが仇となっている。それはウェルシェ自身も理解はしていた。だが、こればっかりはどうにもならない。「それにウェルシェを強引に口説こうとしている筆頭はオーウェン殿下の側近だし」「ケヴ
「お申し出は嬉しいのですが……」ウェルシェがたおやかに微笑むと目の前の貴族令息は息を飲んだ。あまりに幻想的な妖精の笑貌で、見惚れて言葉を失ったようである。「私には婚約者がおりますの。もう声をかけるのはお止めくださいませ」だが、その愛らしい口から紡がれたのは辛辣な拒絶の言葉。「ま、待ってくれ。あんな婚約者よりも俺の方がよっぽど……」「あんな?」慌てた
「なんなのよ、あの男どもは!?」いつもは人を食ったような態度で余裕綽綽のウェルシェが、らしくなくウガァーッと喚き散らした。その叫び声にカミラはそっとため息を漏らす。「私は面白おかしく学園生活を送りたいだけなのに!」ウェルシェがマルトニア学園に通うようになって三ヶ月が過ぎた。学園生活の出だしは上々。優秀なウェルシェにとって、学業関係や学園行事を卒なくこなすのは造作もない。お得意の猫かぶりで問題なく気の合う友人も作れた。そう、全ては順風満帆……のはずだったのだが、一つだけウェルシェに誤算があった。「どうして、言い寄る男が絶えないのよ!」つまり、エーリックの危惧していた通りになってしま







